最近、リフォーム会社の外装点検でドローンを使用するケースが増えていると思います。以前より多くの調査会社が参入しているため、コスト面や利便性で使いやすくなったのではないでしょうか。

一番のメリットは、高所(特に3階以上)の屋根や壁と勾配のある屋根で安全な点検や調査ができるようになったことです。また、屋根の先端や狭小地等でも危険を伴わずできるようになっています。
最近ではサーモグラフィーカメラを搭載した機種もあり、将来的にも建物診断の幅が広がっていくと思われます。

ただ、現段階でデメリットも多くあります。第一に見積り積算に必要な実測が全くできません。とりわけ触診ができないことです。古い屋根は見かけは普通でも、足をのせたり触ったりすることで、下地や表面の特に木材の腐食の進行度がわかることが多くあります。それによりどの程度の工事が必要か診れますが、ドローンではそれができません。それに雨漏りの目視調査では、かなり調べないとわからない細かいヒビや裂け目があることも多く、それらもやはり人が上がって調査した方が精度が格段に高いです。しかも、当然ではありますがドローンは応急処置ができません。災害時等で使っても、あくまでも調査までにとどまります。

ともあれ、日々の技術は進化しているのは間違いなく、今後外装リフォームの診断や調査で今までできなかったことができるようになる可能性は期待したいところです。