中古住宅市場も活発になってきた昨今ですが、購入する際は、すぐにリフォーム(リノベーション)をかける方も多いと思います。

よくありがちなパターンが、水回り(トイレ、風呂、キッチン)→内装クロス張り替えという順です。よく使うところから新しくしたいのはわかります。ただ、将来的な観点からいくと、最初に屋根という選択肢をお勧めしております。
というのは、昭和後期の物件に関しては、雨漏り物件が少なからずあります。だからといって古いから漏るとかでは決してなく、意外とそれ以前の「古民家」といわれる部類の方が逆に少ないと思います。

また、そういう雨漏り物件は猛烈な台風時しか漏らないため、仲介販売した業者までもが気付かないというケースで、購入してしばらく経ってから、クロスのシミや押入れの湿気、シロアリ発生等で判明することがあります。木造住宅は特に水分は大敵ですから、見えない部分の雨の侵入には十分注意する必要があります。「せっかくキレイになったのに、またまたクロスを張り替えた」なんていう笑い話にもなりません。


また、全く塗装歴のないスレート瓦(カラーベスト、コロニアル)、錆びが進行している棟板金部がある場合は、かなりの確率で漏ります。

そして、一番いいのは購入前に天井木部やクロスのシミがないかを細かく調べた上、疑わしければ、天井裏を確認することです。天井裏は漏り跡が残ってるケースが、多々あります。

後々後悔しないために、中古住宅購入時は屋根を意識した対策も大切だと思われます。


写真はイメージです