今年の東海地方は、今のところ大型台風の直撃は無かったものの、強風を伴う豪雨は相変わらずの多さでした。
弊社も、横風による「壁雨漏り」工事件数は例年を上回っています。特に顕著だったのが、空港周辺のお宅です。
浜松ですと航空自衛隊東部、愛知県ですと名古屋空港北部のエリアです。この地域は飛行機の騒音を減らすため、過去に補助を受けて「防音工事」を施したお宅が多くあります。その際、壁に「減音材」を設置するのですが、何らかの理由で雨の侵入に必要な防水シートの設置の不具合と思われる雨漏り事例が多々ありました。
防水シートは下は基礎付近から、上は屋根付近まで一面設置されているため、不具合があるとサッシ周りや壁目地等の全ての継ぎ目から雨の侵入の可能性があります。
実際に修理となると、かなりの箇所を検査するために時間を要します。ただ雨漏りが発見されて修理したらまだ良く、知らない箇所で外壁と室内のすき間に侵入している可能性もないとは言い切れません。
過去に済んだ工事ですので、何ともし難い現状があると思いますが、過去に施したり、これから予定しているお宅は、この予期せぬ「壁雨漏り」のリスクを念頭に置いた方がいいかもしれません。
(写真はイメージです)